「気持ちいい」に、貪欲に

vol.1 ご祈祷スタイルで、アソコを攻められた夜

vol.1 ご祈祷スタイルで、アソコを攻められた夜

思い返すだけで下半身が疼くアツい夜や、微笑んでしまうほど愛に溢れたセックス、はたまた「奇妙だったな〜」と笑っちゃうプレイ、経験ありませんか?さまざまな方の記憶を綴っていく、リレー連載です。
今回は、代官山で繰り広げられた「ご祈祷愛撫」のお話。

「あんなにモヤモヤしたセックスは、後にも先にもあれだけかも…」そう語るのは、黒髪が印象的なミステリアス系美女A子。「これまでで印象に残っているセックスを、教えてほしい」という私からのお願いに、しばらくのあいだ、あれやこれや、ブツブツ言いながら(なぜか指を折って数えながら)思い出していた彼女。選んだのは、「指一本触れない男」の話だった。

出会いは、代官山のBAR

A子がその彼(仮に小林さんとする)と出会ったのは、東京・代官山にあるオシャレなBAR。東京ではよくある(私は東京カレンダーのなかだけだと思っていたが、本当にあるんですね)オシャレなBARで偶然居合わせた2人が意気投合するっていう、アレだ。

小林さんは、とてもスマートに、自分でデザイン会社を経営していること、代官山に一人暮らしをしていること、ほぼ毎日ジムで体を鍛えていることなどの話をしていたそう。

バーに小林さんが入ってきたときから「顔が、ドンピシャで好みだった」といまだに鼻息荒く語るほど、小林さんはA子好みの塩アイスみたいな顔をしていた。ただ「塩」ってだけじゃなく、さらに冷たそうだから「塩アイス」。そこに加えて、オシャレ好きなA子の性癖に刺さる「デザイナー」「代官山」というパワーワードの数々。話も面白いし、謙虚で誠実そうな内面にも好感度は高まるばかり。この時点で、A子は小林さんのことをほぼ好きになっていた。すごい簡単だけど。まぁ恋って、そんなもの…。

とろけるようなキスからの…

そしてそのまま小林さん宅へ。
「付き合いたいなら、軽く見られないように当日はダメ」とか「3回は焦らすべき」とか、そういう恋愛テクニック、A子の辞書にはない。「好き=したい」なのだ。第一印象に合った“誠実そう”なひとが当日お持ち帰りする?という疑問も、ここでは流すほかない。

道でキスをしながら、2人はおしゃれな代官山のマンションへ。
「あの“入り”は思い出しても濡れる」とA子が言うように、濃厚なキスも彼の息遣いも、そしてそれが大都会のオシャレタウン代官山のオシャレなマンションっていうシチュエーションも、すべてが前戯としては最高だった。

このままのクオリティでセックスができていれば…せめて「スゴイ気持ちよかったワケではないけど、まぁ普通」で終わっていれば…A子は軽く唇をかんで悔しがる。

「キスしながら胸揉まれて、そのまま乳首舐められて、その時点でパンツとかグチャグチャなんだけどさ。いざ下に手が伸びて、『すご…こんなに濡れてるよ?いやらしいんだね』『やだっ…恥ずかしい…』みたいなくだりあるじゃん。そういう雛型をさ、こっちは守ろうとしてるのにさ、彼、パンツをさ、こう腰骨のところからするっと脱がせてさ、触らないの。パンツをっていうか、パンツ含めて私のアソコをさ」A子の語気も徐々に強まっていく。

「そうなるとこっちはさ、『あれ、私もしかして臭いの…?』みたいに不安になるよね。私も一瞬なったの。でもその直後に彼…」

祈祷スタイルでアソコ攻め

「いきなりクンニをしてきて…!」

なんと。
触らないのに、舐めるとか。しかも舐めてるあいだも、指一本触れなかったそうだ。

「手はね、両手で乳首。つまりアッラーへのお祈りスタイル」。
読者の疑問はすべてお見通しよ、とでもいうような余裕の微笑みを浮かべ、思い出しながら悦に浸る彼女。

彼が一生懸命舐めているあいだ、彼女の頭の中には『?』がたくさん浮かぶ。臭いから触らないのなら、こっちのせいだ。潔く負けを認めて改善に励む。でも舐めるっていうのはどういうこと?何がダメで何がいいの?私、これからどうしたらいいの…?
そんな彼女の混乱をよそに、その瞬間は突然訪れた。

彼は自らの性器にすら手を触れず、挿入してきたのだ。

硬度だけを頼りに、チンの先でビラビラをかき分け、一気に。
それはある種、職人技ともいえる見事な挿入だったそうだ。

結局彼女の疑問は解消されることなく、彼との一夜は瞬く間に過ぎ去った。驚くことにその夜だけで4回もいたしたそうだ。彼の体力、そして手の支えなく4回も挿入できる勃起力、そして何よりも、疑問に思ったまま4回も受け入れた彼女の柔軟性の高さよ。

さすがに翌朝になり(翌朝も一戦交えたらしいけど)毎回こんな風に「なぜ触ってくれないの?」とモヤモヤを感じ、聞けずにいるのは健康上よろしくない。というか(5回もしたけど)心は冷めたと、彼女が彼との連絡を絶ったのは当然の結末。

「せめて普通に愛撫してくれたなら、私の想像の範囲内だったら我慢できたのに…想像を超えるセックスを受け入れる勇気は、私にはなかった…」それ以外が彼女にとって完璧だっただけに、落胆度合いも激しい。それでもこうやって何年経っても心に残る一夜だったのだから、それはそれで素敵な出会いだったのだろう。そう思おう。

ハニ子

プロフィール

ハニ子

MintMe代表取締役。美容、健康オタク。セックスも好き。

Twitter:@MintMe_hanico