
「私もいつかはイッてみたい…!」セックスでエクスタシーを感じるためには?
性の悩みって、オープンに話せる場所はまだまだ少ない。 迷えるレディーに向けた、ラブライフアドバイザー・OliviAさんのお悩み相談コーナーです。今回は、「イッてみたい」女子の相談。
- ご相談
- 私はこれまで、“イッた”実感がありません。 盛り上がって気持ちがいいと、なんとなく込み上げてくるものはあるのですが、それが“イク”なのかわかりません。そもそもイクってどういう感覚なのでしょうか? そしてイキやすくなるためにできることがあれば、教えてください。 もっと気持ちよくなりたいです!

OliviA先生からのアドバイス
こんにちは!ラブライフアドバイザーのオリビアです。
私が、日頃から「女性が主体的に楽しむセックス」を提案しているせいか、「イクという感覚がわからない」「イッタことがない」「イッてみたい!」という女性からの相談は、とても多いのです。
「もっと気持ちよくなりたい」という前向きな姿勢はとっても素敵ですよ!
はじめに、イクとはどういう状態なのか?を説明しますね。
“イク”までには4つの段階が!
イクというのは、「性的絶頂」「エクスタシー」と言われたり、専門用語では「オーガズム(オルガスムス)」と呼ばれたりします。ここからは、“オーガズム”と呼びますね。
オーガズムを感じるメカニズムを「性反応」というのですが、徐々に性的興奮が高まっていく「興奮期」、オーガズム一歩手前で興奮が持続する「高原期」、「オーガズム期」、興奮が冷めていく「消退期」の4つのパートに分かれています。

これは、男女ともに同じです。
男性の場合は、「射精」というわかりやすいカラダの反応があるので、“イッた”ことが一目瞭然です。
一方、女性は、男性の射精のような反応がないため、相談者さんのように、「イッたかどうか実感がわかない」という女性が出てきてしまうのです。
男性は射精。じゃあ女性は、どうなるの?
男性ほど明確ではないですが、女性の身体にも変化はあります。
オーガズムを感じているときの女性は、0.8秒間隔で性器(膣の下1/3と子宮)が収縮します。
ビクン!ビクン!とカラダが身震いするような反応です。
そのほかにも、全身のけいれん、白目をむく、叫び声がでる、涙がこみあげてくるなど、さまざまな反応があります。
女性のオーガズムは、「頭が真っ白になる」「天にも昇る気持ち」「失神する人もいる」などファンタジーを伴って語られることが余計に女性を困惑させる原因になっていると私は思っています。
相談者さんは、「盛り上がって気持ちがいいと、なんとなく込み上がってくるものはある」ということなので、性反応でいうところの興奮期は体験していますね。
もしかしたら、オーガズムに対する期待が大きくなってしまっているだけで、その「込みあがるもの」が、実はオーガズムなのかもしれません。
それだと納得がいきません…か?
では、もっとハッキリとオーガズムを感じられるように実践的なトレーニング方法をご紹介しますね。
「外イキ」「中イキ」「膣イキ」…オーガズムもいろいろ
近年のオーガズム相談では、クリトリスでオーガズムを感じることを「外イキ」(体の外側にあるクリトリスでイクから)、膣でオーガズムを感じることを「中イキ」「膣イキ」と呼び、相談者の方が自ら区別している傾向があります。
パターンA「外イキはできるけど、中イキができない」
「外イキ」「中イキ」と区別している女性もいますが、1998年に「膣オーガズムは、クリトリスの内部構造の刺激で起こる」ということがオーストラリアの医師によって発見されました。
クリトリスは表面に出ている部分は氷山の一角で、全長は約10㎝あり、体内に埋まっています。膣オーガズムの震源地はこの埋まっているクリトリスにあるというわけです。
パターンB「ひとりでする時はイケるけど、セックスではイケない」
「マスターベーションではイケるけど、セックスではイケない」という女性の声もよく聞きます。
その理由は、男性のテクニック不足により十分な愛撫が行われていないことも大きいと思います。緊張感や焦り、パートナーからのプレッシャーが影響することもあります。
イク感覚をつかむためには、誰にも邪魔されず、自分のペースで行うトレーニングをおすすめします。
イキやすくなるための3STEPトレーニング
STEP1:膣トレ

膣まわりの筋肉を鍛える「膣トレ」「骨盤底筋トレーニング」という言葉を聞いたことはありませんか?もともとは、尿失禁の予防に開発されたケーゲル(骨盤底筋)体操ですが、オーガズムを得る女性が続出したという裏話もあります。
道具いらずで、いつでもどこでもすぐできる簡単膣トレは、こまめにデリケートゾーンにある3つの穴を締めること。
肛門→尿道口→膣口の順番で締める↔緩めるを呼吸と一緒に繰り返してみてください。
膣口は一番感覚がつかみづらいと思いますが、慣れてきたら膣口を子宮に吸い上げるようなイメージで締め上げます。
デスクワークしながら、通勤電車の中で。毎日5分の膣トレを習慣化しましょう。
膣まわりの筋肉を鍛えることで、はじめに説明したオーガズムを感じる時のビクン!ビクン!となる膣まわりの筋肉の収縮がわかりやすくなります。
STEP2:脳トレ

次は、イメージトレーニングです。
脳が興奮していない状態で、ただ性器を触っているだけでは、理性が働いて、シラケてしまい、快感に没頭することができません。
セックスカウンセリング用語では、性的な空想を「セクシュアル・ファンタジー」といいます。頭のなかでエロティックな妄想を思い描いてください。どんな妄想でも構いません。
元カレとのセックスを思い出してもいいし、好きな俳優やアーティストとのセックスを想像したり、エロティックな映画や漫画など視覚的刺激になるものを見たりしてもOK。
脳の興奮と性器への刺激を同時に行うことが重要です。
STEP3:女性器のソフトマッサージ

最後の仕上げは、性器のマッサージです。
オーガズムの震源地であるクリトリスをソフトマッサージしながら、興奮を高めていきましょう。
指の腹をクリトリスに密着させるようにあてがい、上下・左右・円を描くなど指の動きを変えながら、自分が一番心地よい触り方を探ってみます。
膣が潤ってきたら、指を膣に入れて膣壁をほぐすようにマッサージしてみてもいいでしょう。クリトリスの裏側の膣壁あたりがGスポットと呼ばれる性感帯です。触ってみて、感じ方の違いを比べてみましょう。
オーガズムに達するまでの時間は、個人差がありますので、自分のペースで焦らずに行ってくださいね。
指での刺激が物足りない場合は、ローターなどセックストイを使ってみるのもアリです。
トレーニングは、心身の変化を楽しみながら!
いかがでしょう?実践できそうですか?
オーガズムを感じるためには、ただ性器を刺激すればいいというわけではなく、性メカニズムの仕組みを知ること、脳を興奮させるためのイメトレ、膣まわりの筋トレと多方面から同時にアプローチすることがポイントなんです。
トレーニングは、ストイックに行うのではなく、「昨日と比べて、だんだん心地よくなってきた!」「もうちょっとでイケそうかも…」と自分の心身の変化を楽しみながら行ってくださいね!
相談者さんの快感がグレードアップしますように!

プロフィール
OliviA(オリビア)
1980年生まれ。ラブライフアドバイザー。学生時代に海外留学を経て、性に関する研究調査を開始。「女性のセクシュアリティー」をテーマに大学の卒業論文を執筆。日本では珍しい性生活の総合アドバイザーとして活動。テレビ・雑誌など国内外のメディアに多数出演。日本と台湾での書籍出版、サロン・スクール運営など、多方面で女性のための性の情報発信を行う。
オフィシャルサイト:http://olivia-catmint.com/
Twitter:@LOVECOM_OLIVIA
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Blog:https://ameblo.jp/olivia-manneri-crasher